【書籍紹介 第11回】『民主党政権の医療政策』

10月4日
【書籍紹介 第11回】『民主党政権の医療政策』
『民主党政権の医療政策』
 二木 立 (著)

 全編を通して、医療政策における「政治主導」の在り方について考えさせられる一冊です。文体が平易で非常に読みやすいのですが、扱っている内容は高度で読みごたえは十分にあります。

 特に2010年の診療報酬改定についての一連の論説は、中立的なスタンスから分析されており、実質的にはプラスではなく「ゼロ改定」だと言及しており、また日本医師会の中医協メンバー推薦枠の撤廃については、配慮義務違反であり、不適切であったと主張しています。

 事前もしくは事後に、当時の大臣である長妻昭氏の著作『招かれざる大臣 政と官の新ルール』を読まれると、内容の対比ができて非常に有意義だと思います。

  <目次>
  第1章 政権交代と民主党の医療政策
  第2章 民主党政権の医療政策の逐次的検証
  第3章 民主党政権下の混合診療原則解禁論争
  第4章 政権交代と今後のリハビリテーション医療
  第5章 自公政権末期の医療改革提案批判
  第6章 医療費抑制政策の検証と改革提言,川上武氏の業績
  コラム 川上武先生の思い出──3つの名言
                                                   (文責:若狹)

民主党政権の医療政策


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Posted by Freedom to Patients ~患者視点の医療政策を考える会~. at 2011年10月04日19:30

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